歯磨きのホント

食べたら磨く♪約束げんまん♪

皆様はこの歌をご存知ですか?

子供の頃からNHKの番組でよくやっていた、仕上げはおかーあさーんってやつです。

この歌のおかげで、食後はすぐに歯磨きをしていたのを覚えています。

『食べたらすぐ磨く・食べてすぐ磨く子はえらい!』

親からも、学校の先生からも、さらには歯医者の先生からもそう言われてきましたし、それは日本人のほとんどが毎日、習慣として行っていると思います。

ですが、その1日3回の歯磨きが歯や歯茎にダメージを与え続け、歯周病を引き起こし、歯の喪失はもとより口臭や全身病の原因になっています。

間違った歯磨き習慣が、あなたの自己免疫を奪っています。

結論から言うと

食後はデンタルフロスと舌回しをする事

歯磨きをするのは朝起きてすぐと、夜寝る前の二回のみ行う事。

何故そうしなければいけないのか、その根拠をお話ししていきますね。


間違った歯磨きが引き起こすリスク

まずは簡単なテストをしてみてください。

  • 食後10分以内に歯磨きをしている
  • 今使っている歯ブラシは、いつから使っているかわからない。毛先が乱れて、歯茎が痛くなったら交換している。
  • デンタルフロスや歯間ブラシは使っていない
  • 市販の歯磨き粉をたっぷり使っている
  • 歯医者さんには虫歯になってから治療に行く

1つでも当てはまる方、このままでは

50代で歯がなくなりだし、60代では部分入れ歯、70代で総入れ歯

という未来が待っています。

実は、食べたらすぐ磨くという習慣は日本人だけの習慣で、他の先進国はむしろ

『すぐ磨いてはダメだ』と言われています。

例えば

現在日本では100万人以上の寝たきりの人がいますが、スウェーデンではほとんどいません。

日本人の80歳で残っている歯の平均は10本以下、スウェーデンでは平均21本以上です。

日本に訪れた外国人の多くは日本人の口臭に驚きますし

72%もの外国人が「日本人の口臭が気になった経験がある」と回答しています。

この差はオーラルケアの方法によるもので、その原因は歯にあります。

口の中は感染源となる細菌の温床です。

口の中の細菌が、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、がん、肺炎といった病気に関係している事がわかっています。

残存歯が少ないと認知症のリスクも高まります。

ICUでは口腔が清潔でない人は、清潔な人に比べて3倍高い確率で感染症を引き起こします。

手術が成功しても口の細菌から感染して、残念な結果になることも少なくないです。

口の中をきれいに保つ事は、健康を守り全身病のリスクを避ける為にはとても重要な事となっています。


なぜ「すぐに歯磨きをしてはいけない」のか?

それは、せっかくの唾液を無駄にする行為だからです。

食事直後の唾液は、食べかすを押し流し、感染症を引き起こす細菌のかたまり =『歯垢』を抑える働きがあります。

同時に口臭を無くす消臭剤としての役割もあります。

この時口内が酸性に傾き、歯が少し柔らかくなりますが、唾液が30〜60分かけて元の硬さに戻してくれます。(再石灰化と言いう)

飲食後の歯の表面は非常に傷付きやすく、柔らかい状態なので、そこで歯磨きをすると歯ブラシで歯が傷付けられます。

加えて、食後の一番効力の高い時の唾液を口の外に吐き出してしまい、その効能をみすみす手放してしまうのです。

「歯を磨かない方がいいだなんて、歯に挟まったネギとか、歯についている青のりとか、そのままにしろってことなの?!」という事が聞こえてきそうですが

多くの人が食べかすを取る事が歯磨きの目的だと思っています。

ですが、歯磨きの本来の目的は”歯垢をとる事”です。

英語ではこれを”plaque control“(プラークコントロール)と言います。

食後に挟まったネギはデンタルフロスでとってください。そうする事で歯と歯の間に「唾液の通り道」を作り、唾液の恩恵をしっかりと受ける事ができます。

サラリーマンやサービス業の方は、食後に食べかすを取る事を「エチケット」として行う習慣をつけた方がいいと思います。

しかし、歯ブラシで強く磨く事、ましてや市販の歯磨き粉をベットリつける事は歯を傷つけ、唾液を無駄にする行為だという事を認識として持っておいてください。

歯磨き粉をつけないで磨くことに慣れていない人は

「歯磨き粉も何もつけないで歯をみがくって、物足りないしスッキリしない気がする・・・!」

と思うかもしれません。

それこそが、日本人に習慣づけられた”食べたらすぐに磨く”という間違った歯磨きの正体なのです。

それは余談になってしまいますので、次回以降の投稿に譲るとして、どういうケアをしたらいいのかを最後にお話しさせていただきます。


正しいオーラルケアの仕方

歯磨きの本来の目的は、歯周病や全身病を招くリスクとなる”歯垢”(プラーク)をコントロールする事です。

プラークをコントロールするには以下の4つの事を行ってください。

デンタルフロスをする

歯垢が溜まりやすいのは「歯と歯の間」と「歯の付け根」です。

歯磨きをしただけでは全体の30%程の汚れしか取れません。

市販されているデンタルフロス、もしくは糸ようじを食後に行ってください。

一度行うと、今まで歯磨きだけで終わらせていた恐ろしさを実感することになり、デンタルフロスをしないと気持ちが悪いと思うようになると思いますよ。

矯正を行っている方は、デンタルフロスと歯間ブラシを併用してみてください。

オススメのケアグッズを紹介しておきますね


食後すぐの歯磨きをやめる

飲食後の歯の表面は非常に傷付きやすく、柔らかい状態なので、そこで歯磨きをすると歯が傷ついてしまいます。

この状態で歯磨き粉をたくさん使うと、歯磨剤や発泡剤によりさらにダメージしてしまいますので注意が必要です。

更には、食後の効力の高い時の唾液を口の外に吐き出してしまうことになるので、唾液の素晴らしい恩恵を受けられません。

今では、歯のことを考えて作られた歯磨剤や発泡剤の使われていないものが多く販売されていますので、どうしても食後歯磨き粉を使って磨きたい方はそちらを使用して、なるべく30分以上はあけるように心がけましょう。

僕が歯磨き粉を使用する時は、シャインミーホワイトを使っています。

信頼のおける歯科衛生士さんが監修して作られた歯磨き粉です。

https://www.yydentalclinic.com/archives/6571

https://yygroup.online/product/shine-me-white/ 購入はこちらからできますよ〜


舌回しをする

  1. 口を閉じて、歯茎と唇の間に沿って、時計周りにぐるぐる10回まわします
  2. 同様に、反時計回りでも10回行います

舌回しをすることで唾液に分泌を促し、食後の口内環境を整えてくれます。

おまけに、二重顎などの予防にもなるそうですよ!


音波歯ブラシ、または汚れの落ちやすい歯ブラシを使う

歯ブラシには、手磨きのものと、電動歯ブラシ、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシの4つがあります。

①電動歯ブラシ

普通の電動歯ブラシです。1分間に5000回くらい振動します。100円ショップで売っている安価なものもあります。

②音波歯ブラシ

1分間で3万〜4万回振動すると言われています。この音波歯ブラシのいいところは、毛先が届いていないところまで清掃できる点です。逆に、普通の歯ブラシのようにゴシゴシ磨いてしまうとパワーが発揮できないので注意が必要です。

③超音波歯ブラシ

音波歯ブラシと違って、毛先が当たらないと汚れがとれません。汚れを落とすことにかけては、電動歯ブラシ、音波歯ブラシよりも優秀です。ただし、入浴中の歯磨きは感電の危険性があります。また、ペースメーカーを使用している方は誤作動の可能性があるため、使用を控えるなどの注意が必要です。

この中でも音波歯ブラシがお勧めで、フィリップス社から出ている「ソニッケアシリーズ」が有名です。

毛先を歯と歯茎の境目に優しく当てて、一箇所おおよそ5秒としても2分程度で大まかなプラークは除去できます。

最新のものだと、グラスに入れておくだけで充電ができたり、舌磨きの機能までついています。すごいですね。

音波歯ブラシを使ったとしても完全にプラークを除去できるわけではないので、3〜4ヶ月に一度、歯科医院での定期的なクリーニングをお勧めします。

最近では、ブラシの形状が歯の隙間にフィットする特殊形状のものが出てきています。

「奇跡の歯ブラシ」と言いますが、使ってみた感想は明らかに汚れの落ち方が違いました!ツルッツルになりますよ〜

オススメのケア方法

上記で紹介した4つの方法を用いたオススメのケア方法を紹介します。

  1. 起床後「デンタルフロス」+「音波歯ブラシ」<3分>
  2. 朝食後「デンタルフロス」+「舌回し」<1分>
  3. 昼食後「デンタルフロス」+「舌回し」<1分>
  4. 寝る前「デンタルフロス」+「音波歯ブラシ」<3分>
  5. 3〜4ヶ月に1度、歯科衛生士によるプロフェッショナルな口腔ケア

このような形になります。

基本的に市販の歯磨き粉を使うことはありません。

もし歯磨き粉を使う場合でも、歯磨剤や発泡剤の含まれていない歯に優しい歯磨き粉を選んで使用しています。

口の中に大きな問題がない限りは、プラークコントロールはこれで十分です。

あとは唾液が色々な場面で活躍してくれることでしょう。


まとめ

いかがでしたか?

今までやってきたケア方法と違っている内容だったと思います。

この内容を信じるか信じないかは皆様の自由です。

ただ、確実に言えることは『デンタルフロスは絶対にした方がいいです!!』

僕自身、歯ブラシは持ち歩かなくとも、デンタルフロスはいつなんどきでも持ち歩いています。

それをすれば、自ずと僕の言っていることが理解できると思いますので、騙されたと思って実践してみてください。

それと、歯ブラシは一ヶ月に一回は取り替えるといいですよ

一ヶ月以上使用すると、ほとんど細菌で磨いているのと変わらないみたいなので…

最後まで読んで頂き有り難うございます。

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ではでは

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